卒業研究奇 暖機編
数年ぶりのLinuxであるし、そもそもハードウェアコントロールや電子工作なんて初心者なので、購入したテックシェアストアのスターターキットに付属のチュートリアルにそって、とにかく動くものを作ることにする。(以下、テックシェアストアから引用)
まず、そもそもこの配線板というか、ブレッドボードすら知らないわけで。
サイドがずらっとつながってて、真ん中は横がセグメントごとにつながってると。
これにジャンパワイヤーとよばれる細い線をつなぐんですね。
で、LEDをRaspberry Pi からの命令で点灯するための、これが回路図。
はい、もうすでにわかりません。
とはいえ、というところで。もうほんといっぱいネットを調べました。
左の箱がRaspberry Pi のピンたちをあらわしていて5v とか 3V3(3.3V)は電源らしくっていわゆる+の電極のイメージ、GNDはアースとかグラウンドとかいっていわゆる-のこと。その他 GPIOなんたらは、コントロールするためのI/Oの口みたいなもの。で上記は、3.3Vの電圧でLEDを点灯させて、39番のアースにつなぐという意味、でLEDは抵抗がないので、そのまま流すと電流流れすぎるいわゆるショートしてしまうので、510オームの抵抗をいれている。
で、これは3.3Vにそのままつないでるので、Raspberry Pi に電源いれるとそのままLEDがつく。で、実際やってみたら点いた。もうこれ以上は深く考えない。
次にPythonから、LEDの点灯、消灯を行う。
こんどは、29番PINであるGPIO5 からLEDにつなぐ。で sudo pythonで起動。
import RPi.GPIO as GPIO
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
LED1 = 5
GPIO.setup(LED1, GPIO.OUT)
GPIO.setup(LED1.GPIO.HIGH)
で、LED点灯
GPIO.output(LED1, GPIO.LOW)
で消灯。
GPIO.cleanup()
exit()
で、GPIOの接続クリアして、終了。
なるほど、点いたし消えた。
で、当然、もうこれ以上GPIOライブラリをマニュアルをみるとか深入りはしない。
ということで、次はアナログ機器との接続を試すことにする。(続)
卒業研究奇 設定編
ということでまずは、Raspberry Pi のセットアップ。やることは。
1. OSのインストール
2. ネットワーク設定
3. もろもろ環境設定
でそのあとにやっとセンサーうんぬんとなる。
1.OSのインストール
Raspberry Piをモニターとキーボードなしで導入する(その1)SSHでのログインまで | 株式会社インデペンデンスシステムズ横浜
我が家は、ノートPC環境で、キーボードやモニタがないので、ネットワーク経由でのインストールが条件なので、上記を参考にインストール。
OSは「NOOBS」、「Raspbian」などのLinux がインストール可能とのこと、深い意味もなく「Raspbian」を選択(ちなみ、もともとLinuxディストリビューションにはDebianというのがあってそれにちなんでRaspberry Pi用に開発されたものだと思うので、なにかその別の意味合いがある名前ではないと略)した。
ということで、Raspbianのディスクイメージをダウンロード、SDカードに焼いて、Raspberry Piにさして、192.168.0ネットワークを前提に、ノートPC側のIPをあわせて、Raspberry Piを探索、発見できたらログイン、なんと Raspberry pi 3には無線LANがついてるので、以下ページを参考に、我が家の設定にあわせる。
2. ネットワーク設定
Raspberry Pi の初期設定 | OpenRTM-aist
これで、ノートPCから、無線で Raspberry Pi に接続できるようになった。
3. もろもろ環境設定
で、もろもろ設定は、いらないサービスとめたり、aptでパッケージ更新したり、gitで更新したり。
とくにもろもろやりはしたが、ネット情報そのままで特につっかかるトコロなし。
ダルい感しかなく、嵐の前のシヅケサ。(続)
卒業研究奇 購買編
前回リサーチで、ほぼ自分の研究が完成したと思った私は、学校と実習と仕事に存分に蹂躙されつくして年末を向かえた。
教官の先生からの圧が高まるつれ重い腰をあげ、部品の調達を行う。
Raspberry Pi3 Model B ボード&ケースセット 3ple Decker対応 (Element14版, Clear)-Physical Computing Lab
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あと、メモリとあと、センサーもうってる。アマゾンすごい。
で早速購入、そしてすぐ届く(続)
卒業研究奇 慢心編
卒業研究のお題を以下に決めました。
「胸椎アジャストメントの物理学的負荷の計測とその評価」
で、What の次は Howです。
イメージ、胸椎に体重計のせて、そこアジャストすればいいんじゃないかということで、さっそく調査(ネットサーフィン)を開始。
高額なものものしい機器や難しい物理学用語におしつぶされないために、オトナは華麗に画像検索です
すると以下のページの画像がヒット。
おお、数千円の小型コンピューターに、数百円のセンサーつけたら
なにやら圧力が測定できるらしい、サンプルコードの言語もCかなんかで、いけそう。
そして、圧力センサー(FSR)でさらに検索したら以下のページ。
前述のArduinoとは違い、Raspberry piには専用のLinux OSがあって、外部機器とのやりとりも、自分にもなじみのある言語 Python が使えるみたい。
みると数行のサンプルコードで、センサーから値が取れているご様子。すばらしい!!
「できた、もうすでにできた、卒業研究は完成したよ」
もうそんな気分で、逆にやる気をなくしたほどです。
あとで地獄がまっていたわけですが。(続)
卒業研究奇 黎明編
2016年9月。最終学年も2学期を向かえ具体的になにをやるか決める必要があった。
自分なりに決めた方針は以下。
- 仮説を統計的に検証するような研究はしない。
- でもせっかくなので、少し「カシコげ」な雰囲気は醸したい。
ということで、一年の時に拝見した当時の卒業生の方の発表が印象的(たしかアジャストメントの前のセットアップ(ロック)の力学的解析かなにかだったような)だったので、カイロプラクティックの手技の物理学的計測はいいんじゃないかと考えた。
これなら、、元IT開発者の知識を生かして、定性的な手技の世界を定量化する、ということで1、2を方針をクリアできるということで、担当教官に相談したところ、「胸椎へのアジャストメントの負荷を、施術者バリエーションをつければ体格で差がでたりして面白いんじゃない」とのお言葉もあり、早速決定しました。
「胸椎アジャストメントの物理学的負荷の計測とその評価」
にきまりました。(続)
アジャストメント(その2)
ある夜、魔法使いは、シンデレラの前に現れ、その魔法で
かぼちゃの馬車と綺麗なドレス、ガラスの靴を与える。
彼女は、それらを身にまとい、王子に会い、彼の心をひきつける。
ただそれは一夜かぎり、魔法はとけてすぐにみじめな生活に逆もどり。
でも、その経験は彼女を変え、迎えにきた王子の前に自ら踏み出すのであった。
こんな話しでしたっけ。
アジャストメントの効果はすぐに消えます。
でも、こういう変化の可能性があなたにあります、というカイロプラクターからの
心をこめた提案です。
提案内容がそのカイロプラクターの個性であり、
そのリアリティがカイロプラクティックの技術、アジャストメントの本質なんだと思います。
アジャストメント
入学当初 ボキッとやると「うぉおお、と人間の自然治癒力が活性化する」もの。
生理、解剖履修後: Ib抑制による亢進筋の抑制
実技練習後: 関節反射による関連筋の抑制
臨床実習後(今): 周辺の状態情報の中枢への更新要求
術者が自身アジャストメントをどういったものとして行っているかによって
その結果は大きく変わると思われる。
というよりアジャストメントにかぎらず臨床そのものがそういったもの。
モデルをたてて、モデルにはたらきかける方法を磨く、それが複雑な事象に
対応する人間のデフォルト戦略。
カイロの臨床もそう。
人は重層的な存在なので、人が人を完璧に把握することはできない。
なので、術者は必ずモデルをたてる、完全記述ではない以上そのモデル間に
明確な優劣はないと思う。あるけど真の姿が不明なので比較できない。
そんな謙虚なふりして、こそっと「僕のモデルのほうがいいし、それ用の技術も
僕が一番(自分のモデルなのであたりまえ)」なんて、ひそかに思いつつ、
かけだしもふくめてみんな臨床をやってるんじゃないだろうか。。
技術者ってそういう生き物なはず。
僕は、プログラマ、柔術家、カイロプラクター、どの時でもそういうふうに考えてたように思う。