何をする人
カイロプラクティックは、患者さんが困っている症状を消失させることをサービスとして提供する職業ではない、という考えかたがある。
脊椎の機能を回復向上させその結果として症状の軽減消失に寄与する、ということ。
でも、患者さんは、通常、脊椎の機能を回復してほしくて来院することは少ないと思う。
脊椎の改善と症状の消失にユルい関係が見出されているが、再現性が確実でないし、エビデンスも少ないから、仕方がない。
それで、「べ、別に症状を消したいわけじゃ、ないんだからね」というツンデレサービスになる。
店は、デレは確約せず、ツンツンを提供すると謳う。
お客は、レアなデレに深みを見出す、というサービス。
成立すれば、商売は成功するが、そういった暗黙の了解の上にしかなりたたないサービスは、職業として確立しにくいし、(あったとして)技術が発展しないし、継続しない。
カイロプラクティックは職業だ、という宣言と、ツンデレサービスは相容れない。
私は、カイロプラクティックは職業だと考えるので、ちゃんと治療を提供し、結果をごまかさずにうけとめて、未来の患者さんのために、歯をくいしばろうと思う。