専門職のコミュニケーション能力
自分の専門領域に対するアバウトな質問に対して答えるのって結構難しいです。
ITの仕事してるんですよね、昨日の夜からノートパソコンが急にインターネットに
つながらないんですけど、何でですかね? ウィルスですかね?
カイロの先生なんですよね、最近ボールけるとき左足首がいたいっていうか
張る感じがするんですけど、なんでですかね? バランスくずれてるんすかね?
ふつう、詳しく調べてみないと分からない、が答えかと思います。
でも、もしかしたら違うかもしれない。
本当の原因をこの情報だけでずばり教えてくれ、って彼らを一言もいってません。
OSが古かったり、ワクチンソフトがはいってないとそうかもしれませんね、
でも、つながらないだけで操作ができるんならネットワークに問題が
あるのかもしれないので、まずプロバイダのサポートとかに連絡してみると
いいと思います。
一時的であれば、いためたのかもしれませんね。そういった状況が長いの
であれば、いためたところが固まってしまったことで可動性がなくなって
しまったのかもしれませんね、その場合はストレッチやフォームローラーなで
で入念にケアしてあげるのもいいと思います。
とまあ、多くのありそうな想定と一般的な対処を話すことは十分に可能なはずです。
専門意識にとらわれるとそういった実はコミュニケーションにおける
マナーを簡単に忘れてしまうことがあります。
専門職が短期的に利を生むには、実はそういった見極めをつける力の有無が
大きく依存するように思います。
自分の知らない技術や他人の非協力に、自分がうまくいかない理由を求めても
なかなかいい風は吹いてきません。
青い鳥の見つけ方は自分も含めみんな知ってるはずなのに、難しいもんです。