カイロプラクティックが社会から職業として認められるには
こんにちは、まつむらです。
カイロプラクティックは日本では、医業類似行為をその業務とし、その職業的地位は法整備された国家資格とは異なり、業務の許容範囲が「人に危害を加えないかぎり」という医業、医業類似とも関係のない他の一般的な職業と同等の制約を受けるのみです。
いってみれば、公(おおやけ)からのは「あってもなくてもよく、人を傷つけたら専門的な検証を要せず、処罰する」といわれているようなものだと思っています。
通常、専門的な職業領域における結果責任は、単純な成否によってはかることのできないものです。であるからこそ「専門職」といった名前があり、彼氏彼女らの行った業務は、それを斟酌した上で最終的に評価されます。
でないと、高度な技術者は、法曹、医療の現場などで、安定した地位を維持できず、その業界に存在しなくなります。
昨今日本の社会では、専門職に対する敬意が低まっているようで、職業的知識を総動員してなお、届かなかった結果を、その失敗をもってかるく一蹴する光景が一般的にみられており、それはカイロプラクターとしてただただ怖れを感じる次第です。
健康被害をださないよう教育を受け、さらなる品質向上を日々行う臨床家が、そういった扱いによっていともたやすくその道を断たれるのであれば、いかに、人々の健康に貢献しようと志をもっていても、その継続は難しいのではないでしょうか。
そういった状況に忸怩たる思いをもちますが、動画サイトやSNSなどで、本来であればおだやかに扱うべきクライアントのカラダを粗雑に扱い、「バキバキ整体、ポキポキ整体」という名目で、おどけた雰囲気の中でマニピュレーションを行う先生(とよばれる人たち)の動画を目にすると、「公」からの残念な扱いもやむなし、とも思えてしまいます。
カイロプラクターにかぎらず、真摯に学び、人の役に立ちたいと思うヘルスケア人が誇りをもてるような、そういった業界が日本に根付くように、できることからやっていきたいと思うのですが、私に何ができるか悩みます。